岐阜県のT様の964Carrera2です。今回は車検整備のご用命を承りまして有り難うございました。車検整備にて特筆すべき事項はございませんでしたので省略させて頂きます。
「ブログ更新を楽しみにしています」との事、有り難うございます。遅くなりましたが少し書きたいと思います。
数年前の事です。タイヤ交換をさせて頂きました。交換後の試運転で、ハンドルの振れが少し気になりました。特定のスピードで共振的に発生するのでは無く、速度に比例して周期が早く/振動が大きくなりましたので、重量バランスでは無い事はスグに分かりました。
再度、タイヤを外し、外注先であるタイヤ屋さんにて、バランサーに掛けて回しながら、物理的な縦振れと横振れなどを目視確認/点検しました。ホイール自体の振れは全くありませんでした。タイヤには少しありましたが、常識の範囲内であり、むしろ少ない方でした。
せっかくですから念のために、精密なウェイトバランスを実施しました。名前が有ったはずですが失念しました。その結果が下記写真です。
写真左から
1 ウェイトはホイールの表側に貼る、外貼りです。精度を出すために今回は内貼りはしませんでした。
2 ホイールの裏側は、通常は内側だけですが、センターにも貼ります。つまり3列に貼ります。
3 精密なバランスを取るためのウェイトの薄さにご注目して下さい。小さなグラム単位で合わせる事が出来ます
4 一般的なウェイトの厚みです。
964にタイヤホイール装着後、状況は少しは良くなりましたが、根本的には変化は有りませんでした。それからが、長かったです。何回もホイール脱着を繰り返しながら、装着位置をずらしたり、ハブとホイールの接触面を清掃したり、締め付け時にホイールのセンターリングを工夫したりと。
色々苦労した甲斐がありまして、振れはぴたりと収まりました。
ピタリと収まったときの振動の少なさは特筆すべきレベルと成りましたが、しかし、脱着の度に微妙に振れが出る事があります。相当にシビアな状況に成っているようです。
今回、車検整備の時に、写真を撮ってみました。下記写真です。
左から
1 ホイール当たり面をスクレーパーですくって、汚れや埋没した砂利を除去します。写真はありませんが、ハブ側も同様に綺麗にして平面を確保します。スタッドボルトも清掃後、グリスアップします。
2 ホイールの仮締めは空中で、タイヤを下から支えて、ホイールタイヤの1G状態の荷重がスタッドボルト部分に掛からないようにしつつ、ナットを少しずつ締めて、5本締めたら又緩めて再度締めてを、何回も繰り返すと、センタリングがドンドン良くなります。締め方も最初は指の力だけで軽く5本締めて、何回かに分けて位置を変えながら徐々にトルクを上げていきます。
3 空中にて締めれるだけ締めてから、タイヤを地面に設置させたりブレーキを掛けたりの回り止めをして本締めします。個人的には写真の状態で手で押さえるだけで13kgmで締める事が出来ます。
普通は、ここまで実施する必要はありません。また綺麗に清掃すると、腐食が極端に発生しやすくなりますので注意が必要です。
たかがタイヤ交換、ホイール脱着ですが、奥が深いです。
一般的なご意見として、ハブセンターのズレという話が出てくるかと思いますが、その概念もしっかりと存じております。
余談ですが、ノインマイスターにはチェンジャーとバランサーが無く、外注作業となります。それらの機械を操作した事もあります。更にはマイカーにて225/45-17、255/40-17、225/40-18をタイヤレバー(バール)を使って手で組んだり外したりした事もあります。俗に言う手組みです。残念ながら265/35-18だけは体重不足から組めませんでした。手組みで苦労してみると、チェンジャーを使っているだけでは分からない事に、気が付いたりします。
T様、また興味深いお話しをお聞かせ下さい、楽しみにしています。
別件の部品は、入荷までしばらくお待ち下さい(入荷後、TELさせて頂きます)。
ありがとうございました、今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m
ノインマイスター 祖父江
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